mikrokozmosz_01

Mikrokozmosz

by Nakazawa Shinichi

Book design

Mikrokozmosz 1. 2

Book deisgn
Adv: Shikisha

「ミクロコスモスⅠ・Ⅱ」は、中沢新一氏の比較的短い文章を集めて編まれた二部仕立ての書籍デザイン。造本は開きやすくエレガントなフランス製本とし、カバーには彫りの深いエンボスによってハンガリー語の綴りが再現されている。(表紙文字は顔料箔押し)また、帯、カバー、本扉などに採用されたイラストは、17~19世紀にイングランド、フランス、イタリアで制作された刺繍のための原画を元にしている。

高山宏氏による『ミクロコスモス』への書評「アナロギア・エンティスの天才と同じ時代に生きていることに感謝」より、意匠に関連する一節を抜粋。
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単純さの中に全てがとでも言いたげに瀟洒な淡いクリーム色のカヴァーに標題を浮き出す MIKROKOZMOSZ の文字は、ハンガリー語。何を気取ってと思うと、これが実は『ミクロコスモス』を作曲したバルトークに献げられた本とわかる。全体が神話論と音楽論として見るべきものあるエッセー集であり、20世紀前半の思想と音楽に実は同じことが生じていたことを点検する本であって、実にあや憎いばかりの意匠であろう。

制作年:2007年

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